輪島市議会 > 2012-09-12 >
09月12日-03号

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  1. 輪島市議会 2012-09-12
    09月12日-03号


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    平成24年  9月 定例会(第3回)          第3回市議会定例会会議録          平成24年9月12日(水曜日)          (午前10時00分開議)出席議員(20人)   1番  森 裕一         2番  西  恵   3番  高田正男         4番  一二三秀仁   5番  鐙 邦夫         6番  森 正樹   7番  漆谷豊和         8番  大宮 正   9番  高作昌年        10番  中谷達行  11番  椿原正洋        12番  上平公一  13番  小山 栄        14番  玉岡了英  15番  橋本重勝        16番  坂本賢治  17番  田中秀男        18番  竹田一郎  19番  坂下幸雄        20番  中山 勝---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名 市長                 梶 文秋 副市長                大下泰宏 総務部長               宮坂雅之 交流政策部長             坂口 茂 福祉環境部長             丹圃俊記 産業部長               嘉地和春 建設部長               北山 浩 建設部技監兼土木課長         山本清道 門前総合支所長            山下俊弘 市立輪島病院事務部長         井上 治 総務部総務課長            中山由紀夫 総務部財政課長            小谷伊佐雄 交流政策部企画課長          西山豊一 交流政策部観光課長          山下博之 福祉環境部市民課長          毎田 隆 産業部農林水産課長          林平成人 産業部漆器商工課長          大西正浩 建設部都市整備課長          野口裕一 門前総合支所地域振興課長       上岡克彦 教育長                吉岡邦男 教育委員会事務局教育部長庶務課長  西畑賢一 教育委員会事務局教育参事学校教育課長                    高野 勝 教育委員会事務局生涯学習課長     宮下敏茂--------------------------------------- △開議・会議時間延長 ○議長(大宮正君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。--------------------------------------- △質疑・質問(続) ○議長(大宮正君) 日程第1、議案第67号から第82号を一括して議題とし、質疑及び市政一般に関する質問を続行いたします。 1番森 裕一君。     (1番 森 裕一君登壇) ◆1番(森裕一君) おはようございます。2日目のトップということですが、手短に質問を済ませたいと思います。ということで、早速質問に入らせていただきます。 いつも聞いているようですが、まず最初に、道下グラウンドゴルフ場についてお尋ねいたします。 今回の議会において補正予算がついていますが、その内容はどのようなものなんでしょうか。 この道下グラウンドゴルフ場は、皆さんもご存じのように、5年半前の能登半島地震の際に150戸もの応急仮設住宅が建ち、また国道を挟んだ道下サンセットパーク駐車場ではボランティアセンターが開設されるなど、能登半島地震からの復興に大きな役割を担っていたと思いますが、いかがでしょうか。 もちろん、その点については皆さんもご承知のことであり、そのためにグラウンドゴルフ場周辺においては、「絆の木道」の整備や1年後のボランティア感謝の集いでの記念植樹、その後のクロマツや広葉樹の植林事業、そして、昨年夏の黒島、角海家復原完了にあわせた復興記念祭などが行われてきたものでございます。それも、このグラウンドゴルフ場が復興に大きな役割を担ってきたものだと思いますが、いかがでしょうか。 しかし、この道下グラウンドゴルフ場の現状ですが、応急仮設住宅の撤去に伴い復旧された芝生面が、3年以上たった今も従来からの芝生面とで大きな違いがあり、利用者の方たちから大きな不満の声が聞こえてきますが、改善する計画はあるのでしょうか。 そして、「絆の木道」の運動や記念植樹事業などですが、これらの事業は、道下グラウンドゴルフ場能登半島地震からの復興の記念となるメモリアルパーク的な存在であることを示すものだと私は思っておりますが、現状、絆の木道においては、表面のメッセージ等が消えてしまうのは仕方ないにしても、並べられた板の腐食が進んでおり、このままでは危険な状態になり、この地において能登半島地震からの復興のシンボル的な存在であるこの「絆の木道」が、なくなってしまうのではないかと心配しております。 また記念植樹された木々も、どのような目的で植えられたのかのようなものを示すものもなく、夏草に負けてどこにあるのかもわからないような状況です。 この道下グラウンドゴルフ場周辺整備については、道下・勝田地区住まいまちづくり協議会で提案した復興まちづくり計画においても整備の提案がなされていると思いますが、今後どのようにしていく思いなのかをお尋ねします。 次に、重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている黒島地区の状況についてお尋ねします。 先ほども述べましたが、昨年8月に黒島角海家復原工事が完了しました。そして、有料での一般公開がされるようになり1年間がたちましたが、その入場者数はどのようなものになっておりますでしょうか。 また、この黒島地区には、以前より天領北前船資料館があり、貴重な資料や今月の輪島市の広報の表紙を飾った豪華な曳山等が展示されていますが、現在どのようになっているのでしょうか。 この天領北前船資料館角海家は比較的近くにあり、その途中では、能登地区で唯一の重伝建の選定を受けている黒島地区の町並みを楽しむことができ、少し足を伸ばせば、高台にあるお寺の境内から、黒瓦ぶきの黒島の町並み越しに日本海を望める絶景の場所にも行くことができます。 このような意味でも、角海家天領北前船資料館は一体化して運営すればよいと思いますがどうでしょうか。 能登の里山里海が、昨年世界農業遺産に選定されて以来、白米千枚田には多数の観光客が訪れるようになり、輪島市のほうにも昨日の説明にもありましたように、従来からは観光客がふえているように聞いております。また、白米千枚田には、駐車場の整備・拡幅工事等が前回の議会で決定されております。で、工事にかかるものと思っております。 このような中、平成26年度の新幹線開業を見据えてさまざまな誘客策が検討されておりますが、この能登地区、この輪島市においては、来年4月の能登有料道路ふるさと紀行のと里山海道として無料化されることが、観光客の増加をうかがうチャンスではないかと思います。 今まで、能登のほうへくることの少なかった金沢や加賀地区人たちに能登の魅力を十分に知ってもらい、喜んでもらえるようであれば、新幹線で金沢まできた人たちにも能登まで足を運んでもらえるのではないでしょうか。 輪島市では、漆の里、平家の郷、そして禅の里としてその魅力をうたっております。 その禅の里の中心である歴史と伝統のある總持寺祖院と、同じく歴史と伝統を持つ黒島地区との連携を図るなどして、新たな観光の魅力を創造していく必要があるのではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか、お尋ねいたします。 最後に、わじまっ子テレビ塾テレビ寺子屋についてお尋ねいたします。 この件に関しましては、昨年、拓政会代表質問でもお尋ねしておりますが、要点を絞ってお尋ねいたします。 まず、各教科の放送に先立ちまして道徳の授業が放送される予定となっておりますし、先週土曜、8日からその放送も始まっていますが、その目的といいますか、先に道徳の授業を行う趣旨はどのようなものなのでしょうか。 また、放送予定の時間、広報でお見受けしますと、夜8時からの放送だけとなっております。これにつきましては、今後、早朝での放送や土曜日や日曜日での再放送などの考えはないのかお尋ねしまして、私からの質問を終わります。 ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(大宮正君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 森議員のご質問にお答えをいたします。 3点ございましたけれども、最初の道下グラウンドゴルフ場につきましては、後ほど門前総合支所長からお答えをいたします。 2番目の黒島地区の状況についてお尋ねがありました。 まず、角海家復原工事が完了し、1年が経過したが、その来場者数はどのようになっているかとのことであります。この輪島市天領黒島角海家につきましては、隣接する土蔵とともに、昭和47年の8月23日、石川県の有形文化財建造物)に指定をされております。能登半島地震によって甚大な被害を受けたところでありますが、平成19年度から平成23年度まで足かけ5年にかけて復原工事を行ってまいりました。昨年、平成23年の8月13日に完成をし、一般公開施設として開館させていただきました。 開館後の入館者数でありますが、平成23年度につきましては2,212名。本年度に入り、ちょうど一周年を迎えた8月12日までは1,692名。合わせますと、開館後、丸1年間の入館者数は3,904名となっております。この数値は、平成21年6月に黒島地区が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことも多分に影響しているものとは思われますが、平成4年から同地区で運営されてまいりました黒島天領北前船資料館で最も入館者数の多かったのが、実は平成8年でありまして、この平成8年度の入館者数は3,797人でありましたから、3,904人という黒島角海家の開館後の数値というのは、この平成8年の数値を上回る状況であると考えております。 そこで2番目に、この黒島の従前から開館してまいりました資料館と連携をして、重伝建の選定を受けている黒島地区の魅力を発信したり、總持寺との連携等を考え、新たな観光の魅力どのようにして創造、つくり上げていくのかというお尋ねでありますけれども、黒島地区總持寺のつながりにつきましては、1583年(天正14年)ころから船主や船頭たちの居住地として繁栄してきた中で、1723年(享保8年)になりますが、總持寺輪番住職に随行してそのまま残った森岡屋さんが、總持寺御用船主として創業をいたしまして、船には、「大本山總持寺御用船」の旗と菊のご紋章入りの船鑑札も持って、全国の港湾すべてに大きな威力を持って交流をしてきたということであります。 そうした北前船がもたらした数多くの貴重な資料や2台の漆塗りの曳山を展示するために、平成4年8月に天領北前船資料館が開館をされたところでありますけれども、昨年8月の天領角海家復原完成によりまして、これまでにあった多くの資料を角海家のほうへ移設をいたしまして、現在は北前船資料館そのもの休館扱いとなっておりますけれども、その曳山や残された資料を見るためにお客さんの希望によって資料をそれぞれ見ていただいているというのが現状であります。 なお今後、この資料館をどのような扱いにするかということについては、黒島地区皆さんとも協議をしてまいりましたけれども、黒島地区まちなみ保存会の皆様方に有効に活用をしていただく、つまり、地元の民の力の結集によりまして、重要伝統的建造物群保存地区として、これまで以上に連携しながら魅力ある情報発信をお願いしたいというふうに申し上げてきているところであります。 もちろん、市も地元と協力しまして、さまざまな誘客対策を行ってまいる所存であります。施設の運営については、そのような考え方でご理解をいただきたいと思います。 また、本市では、總持寺を中心に禅の里と位置づけまして、平成25年4月からの能登有料道路の無料化あるいは平成26年度末の北陸新幹線金沢駅の開業予定を見据えながら、県内外の誘客促進のため、現在はオリジナル定期観光バス、これを市のほうで運行する。市が委託してこういったバスを運行しながら、總持寺での座禅体験精進料理を食べていただく、こういった取り組みも既に実施をしているところでもあります。 さらに、平成27年10月には、峨山禅師の650回忌の大遠忌にあわせまして、その祖跡をたどることを目的とした誘客拡大のために、總持寺周辺地区街なみ環境整備事業において、町内3カ所に大型観光案内板の設置や重要伝統的建造物群保存地区を取り入れた旅行商品の造成を現在始めております。今後は横浜市鶴見区との連携も深めながら、禅文化とあわせた発信拠点として広くPRをしてまいりたいと考えております。 次に、3番目の9月からスタートいたしましたいわゆるテレビ寺子屋につきましては、教育参事から答弁をいたさせます。 私のほうからは以上でございます。 ○議長(大宮正君) 門前総合支所長。     (門前総合支所長 山下俊弘君登壇) ◎門前総合支所長山下俊弘君) 森 裕一議員ご質問の大きい項目1番目、道下グラウンドゴルフ場についてであります。そのうちで今回補正予算がついたのは、その内容は、また従来からの芝生と復旧された芝生の違いにより、グラウンドゴルフ場利用者から不満の声が聞こえるが、改善する予定はないのかとのお尋ねであります。 今回の補正予算では、水はけの悪い箇所があり使いづらいとの要望があったことから、暗渠排水工事を行う費用を計上したものであります。 また、芝の管理面で利用者から指摘がありますが、指定管理を委託している門前スポーツクラブとも協議をした結果、芝刈り機を常時設置することといたしましたので、大会などにあわせてグラウンドゴルフ協会のご協力も得ながら、芝の刈り込みを行いたいと考えております。 一方、芝の生えていない箇所については試験的に補植を行っておりますが、生育状況を見守り、効果があるようならば、本格的に植えつけも検討したいと考えております。 次に、絆の木道や復旧記念の植樹などが行われているが、能登半島地震からのメモリアルパークとして整備する予定はどうかとのお尋ねであります。 能登半島地震復興メモリアルパークとしての整備ということでございますが、昨年度、震災の記憶継承事業といたしまして、復旧活動への感謝の思いや将来へ向けた防災意識の啓発を行う写真パネルを、本庁舎や門前総合支所、輪島駅ふらっと訪夢に設置いたしました。 また、昨年8月、地元が絆の木道に設置した看板についても補助いたしましたが、震災の記憶をいつまでも風化させないよう、後世に伝えてまいりたいと思います。 絆の木道や周辺の植栽は、地元の方や市内外のボランティアの方々が、能登半島地震からの復興への思いや感謝の気持ちを込めて設置された記念碑であり、メモリアルパークとして大切に見守ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大宮正君) 教育参事。     (教育参事 高野 勝君登壇) ◎教育参事(高野勝君) 大きな項目の3番目、9月から始まるテレビ塾について。 9月からケーブルテレビを利用したテレビ塾が始まるが、その内容はどのようなものか。そして、期待される効果はどのようなものかとのお尋ねにお答えいたします。 「わじまっ子テレビ塾」ですが、算数・数学、英語、道徳などの教育番組ケーブルテレビを利用して放送するもので、現在夜の8時から放送されております。放送回数につきましては、来年の3月までに道徳の授業については2回、その他の教科については5回から6回、繰り返し放送することが計画されております。放送の時間帯と回数などにつきましては、来年の3月に視聴率も検証した上で、学習効果が上がるように、視聴する子供の学年、放送する時期、放送内容などを考慮しながら検討する方向で考えております。 わじまっ子テレビ塾で期待される効果につきましては、輪島市独自の教育番組を放映することにより、家庭学習を充実させるだけでなく、子供たちの関心、意欲を高め、学校教育家庭教育の双方から学力の向上を期待するものであります。 道徳の放送につきましては、本市教育委員会が今年度の重点施策の一つとして、規範意識の向上と学習規律学習習慣の確立を掲げております。そのような点から、市内の全小・中学校の実際の道徳の授業を公開することにいたしました。詳しくご説明いたしますと、ケーブルテレビで放送することで、市内の各小・中学校の道徳の授業を、ほかの学校の児童・生徒だけでなく、保護者や地域の方々まで視聴することができます。そのことにより、規範意識の向上とオール輪島道徳教育を進めていくという意識づけの点で効果があると考えております。 以上です。 ○議長(大宮正君) 10番中谷達行君。     (10番 中谷達行君登壇) ◆10番(中谷達行君) 中谷でございます。 貴重な時間をいただきました。大切な時間としてやらせていただきたいと思っています。 お願いした通告では、石狩市と防災避難のことでございますが、昨日の私たちの拓政会代表質問の中に漆の香るまちづくりというのがありました。それについて大変成功しているようにお伺いしました。なぜ、私はそれを言うかといいますと、私も輪島の一番南に、昔の油屋をさせていただいております。輪島にお泊りの皆さんに、ガソリン25円引きという券が皆さんに出されております。私が店におるときは、その券に、どこどこに泊まった、どこどこに泊まったという判こがあるわけですが、輪島はいかがでしたという話をちょいちょいとお聞きしたところ、すばらしいと、おいしいものがたくさんあります、あるいは、輪島の人たち皆さん大食漢なんですね、私らはとてもじゃないけども食べ切れんかったというお話と、輪島のきれいな道具でいただきましたという、そんなお話をいただきました。きのうの代表質問の中の、その漆の香る事業というのが着実に根づいているんだなということを感じて、今言わせていただいたということでございます。 今後もぜひ、継続は力という言葉もございますが、どうぞ皆さんが喜んでくれている以上、ぜひ継続していただきたいと、そんなふうにお願いをしておきます。 そこで質問でございますが、8月の25日から3日間、石狩市へ友好市の締結に参加させていただきました。北海道はまことにすばらしいところであり、石狩市の広さにびっくりしたものでございます。 また、こんな広いところにぽつんぽつんと住宅があるのですが、いや、人がおいでるのかなというような感じも個人的に思ったのですが、25日の夕方に石狩まるごとフェスタという会場へご招待されて、参加させていただきました。もう野球場3面ぐらいありますよね、そんなところの一部を使いながら、イベントが行われておりました。大変な人出であり、皆さん思い思いのシートを敷きながら、あるいは芝生の上で座る人、あるいはダンボールを敷いて座る人など大変な人出でありましたし、にぎやかでもありました。あの大会2日間ですか3日間ですか、5万人とも6万人もの人出だというお話も伺ってまいりました。 それで、輪島の出展しているブースを初め、30くらいのブースがありましたが、見事に立派にやっておいでで、会場におる方は皆さんそれを買って食べておった。私もどれどれと言って行ったのですが、どこもここも全ブースが満員で行列でありました。買うことができなかったのですが、見つけていただいて、さあ、先にどうぞというお話もいただいたけれども、行列が20人も30人もずっとついているのです。とてもじゃないけれども買うことができなかった、また味わうこともできなかったわけでございます。そして、多くの石狩市の皆さんにご紹介もいただきました。 また、要するに、ステージのイベントはもう終わりかけだったのでしょうか、私らが着いて一休みしてから厚田区の太鼓が始まり、そしてトリとして我が御陣乗太鼓が打ち鳴らされたわけでございます。大変、皆さん期待していただいたのか、始まる前はシーンとしていたのですが、地から沸いたのか天からおりてきたのか、まことに北海道の大地にマッチした太鼓であったというふうに感じております。皆さんもご承知のとおり、あの太鼓の演奏者の皆さんが「やあっ」と言って威嚇する場面で、お父さんの背中に隠れたり、あるいはお母さんの胸に顔を埋めたりしながらの楽しい風景も見ることができました。 そんな中で、北の大地はまことに大きいなと、皆さんもお聞きになったかと思いますが、北海道でっかいぞという言葉のとおり、まことに立派であり、広く感じたものであります。交差点に入ると、信号で待つ左側を見れば真っすぐ、右側を見れば真っすぐ、正面を見ると地平線だというような感じのところもありました。まことにすばらしい光景がありましたが、そんなわけで3日間、同石狩市の市長あるいは議長さん、あるいは議員の皆さん経済団体皆さん、大変友好的に懇談をすることができたことに、心からお礼を申し上げたいと思っております。 そこで、市長にお伺いをするわけですが、門前町と旧厚田村、今は石狩市厚田区なのですが、交流を続けてきました「新そば祭り」あるいは「あきあじ祭り」の交流は、これからもどんどん発展させていただきたいと願うものでありますし、また、改めて石狩市と輪島市が友好市として締結された以上、これからも新たな事業が、あるいは新たな交流が続けていかれるものと思います。 そこで、市長に、これからの石狩市と輪島市の関係をどのように進めていくのかということをお願い、お聞きしたいと思います。 次に、防災についてお伺いします。 さきの大震災後に、多くの皆さんは、報道関係あるいは地震研究所シミュレーションに、真剣に受けとめるようになったと思っております。最高津波は、32メートルとも34メートルともいわれている。あるいは明治、1890年代にも三陸沖にあった津波の文献では、34メートルとか35メートルとかいう記録があるそうでございます。大変なことであり、毎日のように報道されていますが、私がとやかく言うまでもないですが、ないことを祈りたいと思っておるわけでございます。 そんな中で報道されていました中で、避難棟といいますか避難タワーというのですか、準備をしたそれが、最初のシミュレーションでは、そんなにもなかったのでつくったタワーが12メートルでした。新たなシミュレーションでは、20メートルのシミュレーションが出たということであります。困ったというような報道もありました。石川県も当初、シミュレーションされた数字から見ると、海底の浮き上がり、あるいは陸地の浮き上がりなどで2メートル、6メートルぐらいの予定が下方修正されて、1メートル、2メートル弱というところになったようでございます。 でも今、輪島ではそのマリンタウンでも大丈夫なんだというようなことで安心する一面もありますが、何が起こるか想定外、十分対処しなければならないというふうに思っております。発生すれば、今の南海トラフの場合では5分とか10分とかということですが、きのうの答弁の中で、能登は40分とか50分とかあるというようなことも発表されておりますけれども、一たん起これば、すべて皆さんパニックになる。高台へ行っても距離があり、弱者には、大変高台へ行くまでに巻き込まれるというおそれもあるわけでございまして、自分が逃げるとか家族でいっぱいとか、残念なことに、その弱者の皆さんに手をかす時間もなくなるかもしれないと思うと、今からその対処が必要なのではないかというふうに考えるわけでございます。近くの学校、保育所あるいは公民館など公共施設を強固なものにするなど準備が必要であると。また、さきの避難訓練で協力いただいたホテルでも、7階までの距離が上がれなかったという話もあります。行くまでに皆さん慌てて疲れてしまう、あるいは高州園などにも迷惑をおかけしながらの避難訓練でもありましたが、今後も皆さんに協力を願わねばならないというふうに思っております。 そこで、市長にお伺いをしお薦めしたいと思うのが、その避難タワーか避難棟の建設など、弱者が行きやすいようなそんな避難棟の建設を考えていただきたいなと、そんなふうに思っております。 とにかく、一たん起これば弱者が一番困るので、今の東南海地震でも32万人の犠牲者云々という話もあります。そんなことが起きてはならないのですが、どうぞ弱者救済のためにもそういう建設をぜひお願いしておきたいと思います。よろしくご配慮を賜りますようお願いして、私の発言を終わります。ありがとうございました。 ○議長(大宮正君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 中谷議員のご質問にお答えをいたします。 1点目は、友好都市石狩市との交流についてのお尋ねであります。 今後、友好都市石狩市との交流をどのように深めていくのかというご趣旨であったと思います。去る8月27日、大宮議長を初めとする議員各位、商工会議所や門前町商工会、さらに観光協会など経済団体関係者並びに区長会長会の代表の方々にもご参加をいただきまして、石狩市議会議場におきまして友好都市提携に関する協定書とあわせ、災害時における相互応援等に関する協定書に調印をいたしました。 このことを機に、厚田「あきあじ祭り」や門前「新そばまつり」など、これまで20年以上にわたり続けてまいりました交流をさらに新たに踏み出して、歴史をつくっていかなければなりませんが、今後、商工・観光など経済面、スポーツ面・文化など、多方面での交流を官民を問わずに推し進めてまいりたいと思っております。 まず、新たな交流の手始めに、友好都市青少年スポーツ交流事業といたしまして、本年の12月、バレーボールクラブスポーツ少年団による交流を行おうと考えておりまして、本議会におきまして補正予算の承認をお願いをいたしているところであり、何とぞよろしくお願い申し上げたいと思います。 次に、防災について、避難タワーの建設についての考え方を示せとのことであります。 津波避難タワーは、津波による被害が想定される地域の中でも、地震発生から津波到達までの時間的猶予や地理的条件などの理由によって、近くの安全な高台等への避難が困難と想定される地域において、緊急的に一時避難をする場所として活用する施設であると考えております。 この設置に当たりましては、これまでのまちづくりの考え方やあるいは景観にも配慮しつつ、周辺の景観に溶け込むようなデザイン、観光振興に寄与するデザイン、そういった視点も考えてまいりたいというふうに思っております。 ただ、石川県が本年見直した津波浸水想定によりますと、能登半島北方沖を震源とする地震による津波について、5分以内で本市沿岸に到達するとの予測をいたしておりましたが、その後の追加調査によって、当初の想定よりも浸水エリアが大幅に縮小をされましたし、その浸水深、津波の高さになりますけれども、これも大きく下方修正されてまいりました。 また、本市において最も大きな影響を及ぼすと予測をされております日本海東縁部、つまり佐渡島から秋田県沖を震源とする地震による津波でありますが、この津波が最も大きいだろうという想定でありますが、市街地を含む広い範囲の浸水が予測され、しかし到達時間については約50分であるという発表がなされました。 このことから、地震発生から津波が到達するまでの時間的猶予を考えますと、高台へ、あるいは津波避難ビル等の避難が可能であると考えられますが、一方では、どれだけ時間が経過したとはいえ、物理的に津波の高さによって避難できないという現状も、一部地域で想定もできるところであります。そういったことも加味いたしまして、避難タワーについてどのようなところでどのようなものをということなどについて、今後検討をさせていただきたいと、そのように考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(大宮正君) 3番高田正男君。     (3番 高田正男君登壇) ◆3番(高田正男君) おはようございます。 めっきり秋を感じるかなというふうな気候になってまいりました。まだ残暑厳しい折でございますので、また皆さんにおかれましても体に十分、健康に留意されていただきたいと思います。 東日本の大震災発生から1年半が経過をいたしましたが、亡くなられた方々のご冥福と、いまだ発見されていない、あるいはまた身元の確認されていない方々が一日でも早く発見されたり、そしてまた確認されること、そして早急な復旧・復興をもお祈りするものでございます。 今、政府は昨年末、福島第一原子力発電所爆発事故の収束を宣言しましたが、いまだに高濃度汚染水との闘いが続いていると報じられ、収束への道のりはほど遠い状況でございます。 このような悲惨時の中において、今霞ヶ関では、民主党の代表選挙が4人により争われることとなりました。さらに自民党総裁選も同時進行し、多数の立候補者で争われることとなり、谷垣現総裁が出馬しないという異常な状況となってきました。 一方では、新政党も誕生し、混沌とした政治状況が続くかと思われますが、東日本大震災の復旧・復興に向けた政策を早急に進められることを念願しながら質問に入りたいと思いますが、きのうから同僚議員による代表質問や一般質問と重複するところが多くあるかと思いますけれども、ご容赦をお願いいたします。 まず最初に、先日行われました県の防災訓練についてでございます。 6月に行われました原発防災訓練と比較すると、規模は非常に大きく、名古屋や新潟など国の省庁の出先機関からも参加した大がかりな訓練となりました。 また、市内の各地域では、消防団員や防災士を先頭にした訓練が行われ、住民の皆さん防災意識が向上したものと思われます。 そこで、先日の訓練について、総勢どれくらいの市民の方々が参加されたのか、このことをお聞かせ願います。 2点目でありますが、訓練終了の後、対策本部で問題点がなかったか協議がなされたと思いますが、幾つか問題点が出てきたものと認識をしております。 私は、最初の通報である津波警報発令の放送が聞き取りにくいと感じましたし、訓練後の報道によりますと、朝市における観光客の方々は、商店街の人たちが大きな声で「津波警報が発令され5分後に津波が来ますので、高台に避難してください」と誘導をしているにもかかわらず、だれ一人として避難をしていなかったと伝えていました。 幾ら訓練とはいえ、今後は観光客の周知方法が課題となりそうでありますが、訓練でどのような問題点があったのかお聞かせ願います。 次に、市の財政状況についてお伺いいたします。 1点目は、一般会計から各特別会計に繰り出されている繰出金についてお伺いいたします。 後期高齢者医療会計で約1億7,530万円、介護保険会計で約4億8,330万円、有線放送テレビ会計で約4,910万円、公共下水道会計で約3億4,390万円、特定環境保全公共下水道会計へ約2億1,200万円、農業集落排水会計へ約3,930万円、漁業集落排水会計へ約2,700万円、総額約13億2,990万円となっております。 繰出金のうち、一部については法律により繰り出さなければならない義務を課せられている部分もあるかと思いますが、特別会計とはいえ、それぞれ目的を持って設置された独自性の強い会計であると考えるところから、それぞれの会計が持つ本来の趣旨によって歳入歳出予算の執行をすべきであると思います。歳出抑制の努力次第では、一般会計からの繰入金を少しでも軽減できると思いますが、その今後の軽減策をお聞かせ願います。 2点目は、減債積立金についてでございます。 平成23年度の一般会計の基金、いわゆる預金の決算状況を見ますと、借金を減らすための基金、減債積立金が約2億5,960万円の残高となっております。 市が借りている市債には、政府からの借入金及び市中銀行からの借入金がございますが、今後における基金をどのように活用していくのか、その活用策をお聞かせ願います。 これまで、利率の高い借入金から繰り上げ償還をしてきたと思いますが、できれば市中銀行から借り入れしている縁故債について、その件数及び借入額の残高もお示しいただければ幸いと思います。 本議会の初日の3日には、市長は、「実質公債比率、将来負担比率等における平成23年度分決算について、その判断比率が改善されているが、今後の大型事業も予定されているので、健全な財政運営を行いたい。」との発言もされております。 また、監査委員会から平成23年度健全化判断等審査意見書の中では、審査の結果及び意見の中でも、同じように、「今後は大型事業が控えていることから、既存事業の見直しによる歳出の削減を図り、将来の財政負担を考慮し、継続して実質的な地方債残高の縮減に努められたい。」とも名言されておりますので、ぜひともその方向に向けて、努力をしていただくことをお願いし、次に移ります。 次は、道路の安全対策についてでございます。 まず最初に、道路の側溝の有蓋化についてでございます。 10年以上も前から、市街地中心部の側溝について、ふたをする有蓋化が進められてきました。中心部については、おおむね完了しているようにも感じられますし、これまで狭く感じられた道路も、この事業によりスムーズに通行できるようにもなりました。 しかし、一歩郊外に出ますと、町内の路線は狭かったり、ふたがなかったりしている地区が多く存在しております。少しでも安全で安心して通行ができる施策が重要と考えます。 そこで、この側溝有蓋化について、現在の都市計画区域内ではどれぐらいが整備されてきたのか、その進状況をお聞かせ願います。また、残されている区域及び郊外地区・町内の道路についての今後の整備計画をもあわせてお聞かせ願います。 次に、上野台中学校周辺における通学路の安全対策についてお伺いいたします。 先日、中学校の統合問題について、中学校統合検討会から教育委員長宛てに、その結果が答申されました。その答申では、「新校舎は、現在の松陵中学校で建設し、平成26年3月末までに完成し、4月からは上野台中学校を仮校舎として使用すべきと考える。」とのことでございます。 この答申どおりに進めますと、三井、河原田、河井、鵠巣地区から新たに通学することとなる生徒も非常に多くなります。加えて、市内でも最大の住宅団地である気勝平町や他の公営住宅も存在している地区であることから、3本の通学路は通勤車両などと併用することになります。この通学路3路線は幅員が狭い状況ですが、車も多く通るところから、安全対策が急務となると考えます。 先ほど申し上げました側溝の有蓋化や拡幅、そして自転車置き場などの整備も必要となると考えますが、上野台中学校校舎周辺の安全対策について、市長のお考えをお聞かせ願います。 次に、市役所前通り線の安全対策についてお伺いいたします。 車道と歩道との段差解消、いわゆるバリアフリー対策については、市街地において多くの箇所が段差解消され、車いすや自転車が通行しやすくなりました。 しかし、市役所前通り線においては、いまだ段差解消がなされていない箇所が幾つか存在をしております。車いすや自転車などが通行しやすくするような、そういう安全の確保をお願いするものであります。 次に、歩行者などに対する安全対策についてでございます。 国道や県道に設置されている融雪装置についてでございますが、降雪時には装置の稼働によって雪が解けて水が流れるわけですが、排水処理の悪化で車道にたまっている箇所が幾つか見受けられます。車によりはね上がった水が歩行者にかけられる場面も見てきました。 そこで、融雪装置の排水対策を十分に行うよう関係機関に申し入れをすべきかと考えますがいかがでしょうか。 また、今後のお願いでありますが、商業施設や美術館前などの道路について、その歩道には背の高い雑草が多く生えているのが目につきます。これらの管理をも十分に行い、交通の妨げにならないような対応をお願いしたいと考えます。 最後に、原子力防災についてお伺いいたします。 志賀原発1号機の原子炉建屋直下に亀裂、いわゆる「破砕帯S-1」断層が存在するとして、原子力安全保安院は、北陸電力にこの再調査指示を出しました。北陸電力は、8月中旬より原発設置申請時と同じ共同企業体の会社に、その調査作業を委託いたしましたが、申請当時と同じ会社であり、調査の中立性が疑問視されています。 また、北陸電力の副社長が東京に在住しておりますけれども、社民党の国会議員団が志賀原発の現状を視察したいと申し入れを行ったところ、「原発を推進しない団体については、視察を受け入れることができない。」と、この視察受け入れを断り、国会でも大きな問題となり抗議した結果、北電側は陳謝をし視察受け入れを受諾はしましたけれども、この発言には大きな怒りを抱かずにはいられません。 一方では、七尾市、羽咋市、中能登町さらには富山県の氷見市などが、石川県及び北陸電力との原発防災の安全協定についてその協議を進めているところでありますが、県の対応がおくれており、一向に進んでいないのが現状であります。 また、報道では、「安全協定については、電力会社と自治体とで協議を進めてほしい。県としては国の方針を受けてから対応したい。」と、耳を疑いたくなるような発言が報道されておりました。 そこで、国の方針を待っていたのでは前に進むことはできません。30キロメートル圏内に一部入る本市として、他の市や町とも十分に連絡をとりながら、市独自での安全協定を締結すべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせ願います。 以上が私の通告による発言でございますけれども、市長の率直な思いを発言していただくことを期待し、終わります。 以上です。 ○議長(大宮正君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 高田議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、防災訓練についてのお尋ねであります。 市民の参加状況はどうであったか、あるいはさきの訓練において問題はなかったかどうかということでありました。 今回の防災訓練につきましては、市街地を含めて沿岸部それぞれ15の地区が、自主防災組織も含めて参加をしていただきました。結果として市内全域ということで行ったわけでありますが、87の関係機関と7,000人の参加というふうに当初、発表いたしておりました。現実にはそれを超える参加があったと思いますけれども、うち市民の方々の参加人数については5,100名を超えるというふうにとらえております。ご参加いただいた皆様方、関係各位に、改めて御礼を申し上げたいと思っております。 訓練では、本年3月に協定の締結をいたしました津波避難ビル3カ所、これはホテルルートイン、それから石川県奥能登土木総合事務所、さらに国のいわゆる合同庁舎、この3カ所への近隣住民の方による避難訓練も行われました。特に河井小学校全児童232名と先生方20名も参加をいたしまして、実際に避難をするとするならば、サンアリーナまでどれだけの時間がかかるか、そういったことも明確になってまいりました。小さないわゆる1年生を6年生の子が手を引く、そういう場面も含めて、17分から21分ぐらいの時間がかかったということなども明確になってまいりました。朝市における観光客及び出店者の方々の避難、沿岸部における集落単位での高台への避難など、これまでに行われなかった市民の方の自主参加型の訓練、とりわけ防災士あるいは自主防災組織単位でどこそこに避難するというようなことを決めていただいての訓練が行われまして、その意味で、防災意識は着実に向上していると感じらたところであります。 そこで、さきの訓練での問題点につきましては、中山議員の代表質問にもお答えいたしましたとおり、一部地域におきましては防災行政無線の聞きにくいところ、あるいは避難された方の安否情報の伝達体制、さらには朝市などでの観光客の方への避難経路の、朝市通りに、朝市に入る前のところに避難経路がどうであるのかということがわかりやすく周知できる、そういったサイン、避難ビルに関する問題点、いろんなことを検証に基づいて対応してまいりたいと思っております。 次に、財政問題についてでありますが、一般会計からの繰出金、また特別会計への繰出金について一般会計の負担軽減をどうするのか、各会計それぞれの独自性といったものはどうなのかということであります。 まず、特別会計の繰出金についてでありますが、有線放送テレビ事業特別会計への繰り出しにつきましては、これは過疎債の償還に対しまして、地方交付税措置がされている元利償還額の7割相当について繰り出しをするということを原則にいたしております。 しかし、そうはいいましても、支柱のいわゆる電柱の移設に伴って、ケーブルのかけかえ工事、こういったことなど突発的な経費が発生したことによって、同事業会計に不足額が生じたときには、一般会計でこれを補てんしていかなければならないということで対応いたしております。 その他の特別会計につきましては、原則、法律及び総務省が定めた繰り出し基準というものがありますが、これに基づいた繰り出しをいたしているところであります。これらの経費につきましては、これも毎年、地方交付税で措置をされているということでご理解をいただきたいと思います。 議員ご指摘の、一般会計からの過度の繰り出しは、各会計の自主性を失うという考え方は当然であります。そのことによって、結果的に本体が財政悪化を招くということにつながるところでもありますので、引き続き適切な繰り出しを行ってまいりたいと思います。 次に、減債基金の積立金についてのお尋ねであります。 減債基金、これは名のとおり借金を減らすための基金ということであります。この残高でありますけれども、23年度末で約2億6,000万円あります。平成19年度以降につきましては、毎年その運用益金を積み立てるのみの運用となっております。 今後の活用のあり方でありますが、地方債の繰り上げ償還を行うために、財政調整基金とともに積極的に活用していきたいと考えております。 次に、民間資金の残高がどれだけあるかということでありましたが、平成23年度末で全会計、普通会計もそれからその他の会計も含めて、全体で約142億5,000万円あります。この数値は、市債残高全体の21.7%を占めております。 繰り上げ償還ということでとらえていきますと、こうしたいわゆる民間資金については積極的に繰り上げ償還を行っているところでありますけれども、政府系資金については、繰り上げ償還を行おうとした際に補償金を支払う義務が生じてまいります。そこで、今後もこれまでと同様に民間資金を中心に積極的な繰り上げ償還を行いながら、市債残高の逓減、実質公債費比率の逓減に努めてまいりたいと思います。 3番目の道路の安全対策につきましては、建設部長から答弁を行います。 4番目の原子力防災について、安全協定の締結についての考えを述べよとのことであります。 このご質問につきましては、昨日、中山議員の代表質問にお答えをいたしましたが、国・県の状況を注視しつつ、今後協定すべき内容等について詳細に検討を行い、状況を見定め、北陸電力に対しまして協定締結に向けての意思表示を行いたいと考えております。 以上であります。
    ○議長(大宮正君) 建設部長。     (建設部長 北山 浩君登壇) ◎建設部長(北山浩君) 私のほうからは、大きな項目3番目、道路の安全対策についてお答えいたします。 1つ目のご質問の側溝の有蓋化を進めているが、都市計画区域内における進状況及び郊外を含んだ未整備区域の整備計画を示されたいとのご質問でございます。 側溝の有蓋化につきましては、市街地を含め市内全域において道路排水の流れが悪い箇所、道路幅員の狭い箇所など、通行の利便性・安全性の向上を確保すべき箇所を優先し、整備してまいりました。今後も引き続き、未整備区域について社会資本整備総合交付金などを活用しながら、順次計画的に整備をしてまいりたいと考えております。 次に、統合中学校仮庁舎となる上野台中学校の通学路の整備について、有蓋化も含め今後の対応策を示されたいとのお尋ねでございます。 上野台中学校への通学路につきましては、大きく3つのルートがございます。いずれも急勾配で幅員の狭い市道でございます。このルートにおきましては、平成24年度におきまして有蓋化工事を2カ所実施しております。これまでも改良工事や側溝の有蓋化工事など行っておりまして、道路の幅員を広げる整備を進めてきたところでございます。今後につきましても、通学路としての安全確保のための整備を順次進めてまいりたいと、このように考えております。 次に、市役所前通りの未バリアフリー箇所について、今後の整備計画を示されたいとのお尋ねでございます。 市役所前通り線のバリアフリー化につきましては、平成23年度発注の改修工事にあわせ、実施しているところでございます。残りの未施工区間につきましても、平成24年度発注予定の工事にあわせ、実施する予定でございます。 続きまして、4つ目のご質問の融雪装置が設置されている国道及び県道に係る安全対策、特に雪解け水の排水対策についてを県に強く申し入れるべきではないかというご質問でございます。 議員ご指摘のとおり、国道及び県道に設置されている融雪装置からの散水が、路肩の残雪や勾配のない道路などの現場条件により、路面排水が滞る箇所が見受けられます。 このような箇所につきましては、歩行者の安全を図る上からも路面の補修などによる排水能力を向上させる対策、また雑草の除去などの安全対策なども行っていただけるよう、道路管理者であります石川県に対して強く要望してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大宮正君) 13番小山 栄君。     (13番 小山 栄君登壇) ◆13番(小山栄君) 質問戦も2日目、私が最後の質問になるわけでありますが、きのう、きょうと、議員各位の質問戦、拝聴させていただきました。 きょうの新聞を見ますと、昨日の私ども拓政会代表質問が非常に大きく掲載をされておりました。その回答も、まことに実現性のある回答をきょうは見させていただきました。私も拓政会の一員でありますので、きのうの代表質問のような答弁を期待して質問させていただきます。 同僚議員からも先ほども言われました。国会は本当に何をしているのか、国民のためといか言っておりますが、私は日本国のために、もう少し気合いを入れてやってほしいなというふうに思います。どなたが日本を背負って立つのか、今月が勝負であるかと思いますが、私、今まで議長の機会以外はほとんど質問に立っておりますが、市内で頑張っております子供さんたちの活躍の状況を、生涯学習課にいつもご無理言いましてありがとうございます。だんだん枚数がふえてまいりまして、それだけ活躍する選手がふえてきたということであります。 この石川県大会の結果でありますが、7月に行われた小学生の陸上競技大会。女子80メートルハードルで新出真加さん、河井小学校ですが3位。南志見小学校の坂下鈴佳ちゃんが共通ボール投げで2位に入賞しておりました。 水泳競技大会、女子400メートル自由形で上野台中の岩坂真凛ちゃん3位、北信越大会へ進出をしました。また、800メートル自由形でも岩坂真凛ちゃん頑張りまして3位、北信越大会では6位入賞を果たしております。 そして何と石川県中学校バスケットボール大会、上野台中学校バスケットボール部が見事優勝いたしました。北信越大会へ進出をしております。 また、ぎふ国体石川県予選では、輪島高校の吉森文香さん、三平知加子さん、西山咲穂さん。やり投げで2位が吉森さん。5000メートル競歩で三平さんが3位、100メートルハードルでは西山さんが3位に入賞をしております。 また、9月に行われた高校新人水泳大会、男子50メートル自由形で輪島高校の山元章生君が2位、400メートル個人メドレーで同じく輪島高校の加治羽恭君が3位に入賞をしております。 そして、JOCの夏期水泳競技大会で県予選、いつもながら小島海人君、50メートル自由形、50メートルバタフライで優勝。そして、100メートルバタフライでは2位に入賞しております。小松大谷高校に行ってらっしゃいます加治奈々枝さんが同じく400メートル自由形、800メートル自由形で優勝を果たし、5種目で全国のJOC大会へ出場しております。 北信越の高校の大会でありますが、ここでも小島君が50メートル自由形が優勝、全国高校総体へ出ました。100メートルバタフライでは、惜しくも3位。そして、加治奈々枝さんが400メートル自由形優勝。800メートル自由形では、惜しくも2位。いずれも全国の高校総体へ出ました。 久しく、全日本ジュニア選手権北信越予選、テニスなんですが、U16シングルスで、金沢高校へ行ってらっしゃいます柴田優貴さんが優勝いたしました。全日本ジュニアに出場。そして、同じくダブルスでは、柴田さん・小間さんペアが2位になっていらっしゃいます。 全国大会では、45回の高等学校滑空選手権、これはグライダーの選手権だそうでありますが、日本航空高校石川のグライダー部が1部、2部とも団体優勝。個人では、藤澤君、大西さんが2位。二宮さんが3位という成績をとっております。 JOCの全国夏期大会、水泳でありますが、小島海人君が50メートルバタフライで5位、100メートルバタフライでは6位だったようであります。 また、ぎふ清流国体がこの9月13日から早期の開催。あしたからでありますが、小島海人君、加治奈々枝さんが、小島君が50メートルの自由形、そして200のバタフライ、加治奈々枝さんが400メートルの自由形に出場します。 バスケットボール競技では、青年男子で三井出身の笹川健二君が石川県代表で出ます。 少年女子の部では、津幡高校から四住美和さん。鵬学園高校、小谷弘美さんにお二方が国体へ出場。 ソフトテニス競技、これは町野中の出身、刀祢彩子さん、青年女子の部です。少年男子の部では同じく東陽中出身、屋舖雄太君が石川県の国体選手として出ています。 ソフトボール競技、少年女子の部では、門前高校から千間さん、須貝さん、尾添さん、近藤さん、北野さん、堀内さん、舟木さん。そして、輪島高校からは田上さんが国体に出場です。 いい成績をおさめるよう願っているところであります。 また、8月に開催された石川県体では、輪島市体協から約450名、それぞれに健闘いたしました。例年並みの成績だったかなと思います。 そしてこの11月11日、三夜踊り保存会が、何と愛知県豊川市で開催されます近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会へ出場が決まりました。6府県から7団体が選ばれたそうでありますが、ぜひ頑張ってきてくださいませ。 それでは、質問に入ります。 きのうの代表質問、同僚議員と重なると思いますが、私、マリンタウンの利活用について今までコンドミニアム含めていろんな提案をしてきたのですが、非常に太陽光発電をしたらどうかとか、一般市民の方が広大な土地を大変心配されているわけでありまして、マリンタウンの土地の売買状況、実績はどうなのかを、まず承りたいと思います。私は企画のほうにも話をしていたのですが、よく今、千枚田にトヨタ自動車が、県を通じて能登半島を優先的に電気自動車の充電箇所をつくってくれたり協力しているのですが、今の白川あたりに行きますと、トヨタ自動車の大きな厚生施設がその町の建物を借り受けてやっているところがありまして、こちらこの大手企業に対して、社員のいわゆる厚生交流施設としてマリンタウンに誘致ができないか、これにつけてどのようにお考えなのかを、まず伺っておきたいと思います。 ただ、私は何を言いたかったのかといいますと、このマリンタウンなのですが、きのう同僚議員が海上保安庁、いわゆる誘致委員会の設置というのを訴えておりましたが、そういう生ぬるいことをしておってはだめなので、早速保安庁みずからが輪島に高速の巡視艇を配備して。北はロシア、そして韓国、中国に、今、日本の領土が侵されているわけであります。私、本当にもう頭に来るほど毎日の報道を見ているのでありますが、何かこう日本がなめられている。これは恐らく、教育に問題があろうかと思います。とにかくその愛国精神というか、日本を守ろうという気概、アンケートの中で、戦争が起きたら一緒に死ぬ気で戦うと答えたのが、アメリカ、ロシア、中国、イギリス。60%以上の方が戦うというのです。日本は15%。それは、自分が守らない国をだれが守ってくれますか。だから早速にも最新鋭の保安庁の巡視艇を輪島港に配備をして、舳倉島からきている連中を追っ払えばいいのですよ。佐比野山沖で見張っているだけじゃ、ちゃんと入ってくる。それを強く要望しておきたいと思いますし、私どもも今まで何回となく保安庁に要望してまいりました。今この間の事件を受けて、保安庁が予算増加しておりますので、今が機会であります。ぜひ、強力に推し進めてください。 続いて、交流人口の増加策についてであります。これは、以前にもいろんなスポーツ大会、今サンアリーナやサッカー場、陸上競技場が整備されたおかげで、本当に毎日のように照明がついて子供たちの元気な声が鳴り響いております。このスポーツ大会、いろんなコンベンション対策含めて、緊急誘客事業も功を奏しているんじゃないかと思いますが、非常に宿泊関係、特に民宿の方々は数値によりますと、昨年に比べると157%ほど宿泊がふえたという話も聞いております。もっともっとこの会議やスポーツ大会の誘致を進めていただきたい。その対策を、まずお願いしたいと思います。そこで、輪島祭に来ているのは法政大学でしたですね。そして、三井の茅葺庵というか、三井の町へ東京農業大学の生徒さんが毎年、やってきてくれます。ことしも「あての森フェスティバル」に10人の生徒が来られて、ことしは夏、大根がなかったものですから至急買いに行きまして、大根踊りもやっていただいたり、この8月の末には40名が三井へ来ていろんな三井の史跡を調べたり、子供たちとの交流を深め、そして今、あえのことにも麻生教授を初め、やってきてくれます。今、4年生の生徒さんでも三井へ10回来たという生徒さん、6回来たという生徒さんがいるので、何とかこの各大学と姉妹提携をまではいきませんけども、何かこの長く輪島とつき合えていただけるようなそういう協定などを結べないか、私はこの通告書ではどのような援助をしているのかと書いているのですが、末永く学生とこうつき合えるような対策をお願いしたいと思います。 3番目の項目に、修学旅行に対する取り組みというふうに上げてあるのですが、これ交流人口の増加策、能登空港の利活用も含めてですが、最近は各学校の生徒も少なくなり、修学旅行も本当にさま変わりしました。大型バスで乗ってドーっときて1カ所に泊まるという形態は、もう私がホテルにいるときから変わっております。もう一クラス一つの建物に泊まって、先生が一クラスを管理する、そういう傾向の修学旅行がふえているのですが、ちなみに、空港の利用でいつも5月になると乗ってくれ、乗ってくれというのですが、ちょうど資料を見ましたら、昨年までこの中能登、奥能登管内の中学校、高校の能登空港利用というのは、ほとんどなかったですね。あっても1校ぐらいだったのですが、ことしは中能登管内で中学校と高校が片道利用が1校ずつ、何と奥能登は、高校はゼロなのです。ところが、中学校は往復利用が6校。前年は1校だったのですが、ことし6校。片道利用が6校ということでふえてはいるのですが、もう少しこの修学旅行に地元からやはり東京へ行く、そしてまた首都圏から特に私、今まで千枚田の草刈りも含めて安城とか東京のほうの学校、それから群馬県の高校がよく修学旅行に能登曽々木へ来てくれました。この修学旅行の誘客に対する取り組みも、真剣に取り組んでいただければと思います。 きのうの代表質問で、今年度の入り込み数について7月までの数字があったのですが、きのうの話を聞いておりますと、前年を超えることはもう間違いないなと期待するわけであります。10月から始まる千枚田の入り込みも含めて。ただ、朝市の入り込み減が非常に私は不安材料なのですが、何か一口200円とか刺身を販売している輪島まちづくりのところがありますが、割と評判がいいというふうに聞いているわけでありますが、この朝市に対してももう少し力を入れて、交流人口の増加にご尽力をいただければと思います。 最後になりますが、町野のプールの問題であります。私ども、あそこを時折、少年野球とかゲートボールをしに行くのですが、非常にきれいに管理されておりまして、テニス場、そしてゲートボール場、グラウンドゴルフ場、野球場とあります。トイレもよくなりました。ところが、プール見るとぞっとするといいますか、たしか随分前になりますが、インターハイでしたか何か、水球の競技場として50メートルプール、立派なプールができたそのとき、応援に行ったの覚えているのですが、非常に観覧席がこう落ちてたり、プールサイドは草ぼうぼうだったりして、管理するのも大変だと思うのですが、この町野のプールの管理と今後の利活用について、私、利用状況そして管理状況、これからどのようにこのプールをお考えになっているのかをお尋ねをして私の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○議長(大宮正君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 小山議員のご質問にお答えをいたします。 マリンタウンの利活用に関するご質問に、まずお答えをしたいと思います。 売買の実績はどうかということ、あるいは企業向けの福利厚生施設誘致についてはどうかということなどであります。 まず、マリンタウンの住宅用地につきましては、新たに形成される町ということから、まずは景観の形成に配慮した住宅地となることを想定をいたしまして、100区画あるうち、まず西側の32区画につきまして、平成22年7月に分譲を開始をいたしました。同年中に4区画の売却が終わりましたけれども、その翌年3月、東日本大震災が発生をいたしまして、これによって津波被害を懸念し、現在も海岸に面した土地が敬遠される状況というのが続いているのであろうというふうに考えております。 そのような中で、昨年11月には当該区域の西側に隣接するマリンタウン競技場が完成をいたしました。徐々にではありますが、周辺の環境が向上していることもありまして、ことしに入ってから東日本大震災以降、初めて一つの区画について売却のめどが立ったところであります。 この売却を機に、今後も有利な助成制度についての周知や、県所有の緑地を有効利用いたしまして、風や津波の力を軽減するなどの対策を行いながら、今後も販売促進につなげてまいりたいと考えております。 しかし、あの能登半島地震以降、随分市内に空き地が目立つようになってまいりましたし、用地の価格もそれぞれ大分、低迷をしてまいったという、こんな状況があり、今後一層の努力をしていかなければと考えているところであります。 そういう中で、企業向けに福利厚生施設の誘致に向けての取り組みをすればどうかとのご提言をいただいたところであります。当該用地につきましては、中長期的な住宅需要にこたえるべく整備を実施した区域であります。また、冒頭に申し上げましたとおり、景観に配慮した住宅地を想定していることから、新築を希望している方や市民に対しまして、モデルケースを示すことが急務であるというふうにも考えておりまして、現在、モデル住宅の建設等について、市内の建築業界の皆様と新たな助成制度の創設も含めた協議を行っているところであります。 ご指摘のとおり、企業や合宿の誘致については、交流人口の増加によるにぎわいの創出を目指す本市にとりましては、非常に有効な手段であると考えておりますけれども、多少の時間を要したとしても、景観に配慮した住宅地の形成を優先的に考えてまいりたいと思っております。 次に、海上保安庁の誘致についてであります。 マリンタウンへの巡視船の配備、第9管区海上保安本部新潟航空基地能登空港連絡所への職員の常駐化など、これまで海上保安庁、霞ヶ関のほうでありますが、そちらへ、あるいは第9管区新潟海上保安本部への直接要望を行うとともに、市長会での要望活動あるいは能登総合開発促進協議会などを通じて、誘致に努めてまいりました。 竹島や尖閣諸島など領土問題が深刻化する今日、本県唯一の離島であります舳倉島を有する本市にとりましては、市民の安全・安心を図るということのみならず、国土国益を守るという観点からも、海上保安庁の機関が本市に拠点を置くことは大変有意義なことでありまして、ぜひとも実現をすべきであると考えております。今後も粘り強く活動をしてまいりたいと思いますが、今日に至るまでに何回かのチャンスがあったことも事実であります。海上保安庁が新船を造船をするという機会がありまして、その際にも相当保安庁のほうへもまいりました。それから、今回の尖閣・竹島の問題のこの時期もまさしく、その時期であろうというふうにとらえておりますので、議員皆様方のご支援も切にお願いを申し上げながら取り組んでまいりたいと思います。 交流人口の増加策については、この後、交流政策部長から、また、町野のプールの管理、今後の利活用につきましては生涯学習課長から、それぞれ答弁をさせたいと思います。 今、私のほうからは以上です。 ○議長(大宮正君) 交流政策部長。     (交流政策部長 坂口 茂君登壇) ◎交流政策部長(坂口茂君) 大きな項目の2番目、交流人口の増加策についてお答えをいたします。 最初に、各種スポーツ大会、会議などの誘致対策はとのご質問でありますが、昨年10月にマリンタウン競技場、そしてことし8月に洲衛ソフトボール場の再整備が完成したことにより、屋内施設のサンアリーナ、市営野球場及び競技用プールのサンプルルなど、総合的に運動ができる環境が整いました。こうした利便性をアピールするとともに、各種スポーツの協会や団体の協力を得ながら、大会や会議などの誘致や開催がなされております。 また、誘致対策の一つといたしまして、市内に宿泊された方に対して助成するコンベンション等誘致支援助成事業や、ガソリンリッター25円割引券付宿泊プランを実施しており、参加者の費用負担の軽減を図っております。 さらに、被災地支援の一環といたしまして、東北地方の学校を招待し、バレーボール、野球、ミニバスケットボールなどの各種スポーツ大会も開催いたしております。 今後も、関係機関との連携をとりながら各種大会や会議などを誘致し、交流人口の拡大、にぎわいの創出を図ってまいりたいと考えております。 次に、各大学との交流に対して、市はどのような援助をしているのかとのご質問でありますが、本市では、交流人口の拡大を図る一つの施策といたしまして、大学を対象に祭りやイベントへの参加及び合宿などの誘致にも積極的に取り組んでおります。 祭りでは、法政大学が輪島大祭に、金沢大学は名舟大祭にそれぞれ6年連続して参加をいただいており、東京農業大学は、三井地区の「あての森フェスティバル」に、そしてことしは金沢大学・星稜大学が合同で門前黒島天領祭に参加するなど、祭り開催の支援をいただく形で、大学と地域との交流が深められているところであります。 また、スポーツでは、京都府立医科大学バレー部及び中京大学サッカー部などに合宿地として利用していただいておりますが、これら大学の合宿は旅費、宿泊などの費用のほか、合宿の準備・片づけなどの労力も必要となることから、市のコンベンション等誘致支援助成事業の適用だけでなく可能な限りの人的支援も行われており、受け入れ態勢の充実を図ることで交流の継続的実施に努めてまいります。 次に、修学旅行に対する取り組みはとのご質問でありますが、修学旅行に対する誘致などの取り組みといたしまして、関東・関西・中京地区を中心に旅行会社を直接訪問し、モデルコースの提言など積極的な営業を実施しており、中でも能登空港の利活用につながる関東圏を最重要地区と位置づけて取り組んでおります。 しかしながら、修学旅行の行き先は実施の二、三年前には決定することから、現在、本市への誘致決定までには至っておりません。 また、市内の学校に対しましても、能登空港を利用した修学旅行の実施を推進するとともに、生徒による旅行先での輪島の魅力発信の取り組みについてもお願いしてまいりたいと考えております。 さらに、「体験・学習型旅行」のニーズが高まりつつあることから、以前、千枚田で愛知県の安城東高校が草刈り十字軍として草刈り体験をしていただいたように、世界農業遺産である伝統や文化、景観などを生かした体験型学習や宿泊費一部助成などを組み合わせたメニューの提案により、修学旅行の誘致に努めていきたいと考えております。 最後に、今年度の入り込み数についての見込みはとのご質問でありますが、今年度の入り込み数は、昨日、中山議員にもお答えいたしましたとおり、緊急誘客対策を実施した昨年7月以降、少しずつではありますが、増加傾向にあります。 特に、昨年6月に世界農業遺産に認定され、この情報発信にも力を入れてまいりました結果、千枚田や時国家、輪島漆芸美術館などを訪れる観光客は大きく増加しております。 しかし、輪島の観光資源で一番集客の多い輪島朝市については、観光客の入り込みはそれほど増加しておりません。 その理由の一つとして、かねてからの課題でありましたが、朝市で売っている魚などをその場で食べることができないということが、魅力の低下につながっていると考えられます。近年では、買わずに見るだけで帰るお客様がふえてきておりました。そこで、今年3月に、新鮮な魚をその場で食べることができるお店、朝市さかばをオープンさせ、7月からは能登丼や朝食メニューも加えており、9月からは魚をさばくサービスも始めております。さらに、3月から朝市組合と鮮魚を販売する露店とで七輪を設置し、買った魚を気軽に焼き、その場で食べられる取り組みも行っており、朝市の魅力を取り戻すことに努めているところであります。 そして、10月以降に開催されます「千枚田あぜの万燈」や「あぜのきらめき」「かにまつり」などのイベント実施と情報発信にさらに努めまして、まずは、東日本大震災前の平成22年の入り込み客数、これは約103万人でありますが、これに近づけるように鋭意努力してまいりたいと考えております。 私のほうからは、以上でございます。 ○議長(大宮正君) 生涯学習課長。     (教育委員会事務局生涯学習課長 宮下敏茂君登壇) ◎生涯学習課長(宮下敏茂君) 大きな項目3番の、町野のプールの管理と今後の利活用について、まず最初に、利用状況についてお答えをいたします。 町野町にあるプールの施設につきましては、競泳用の25メートルの町野水泳プールと水球兼用50メートルプールの輪島水泳プールがあり、一般市民のほかに、金沢市立工業高校水球部や金沢スイミングクラブが合宿などにも利用しております。 平成23年度の利用状況では、25メートルプールが924人、50メートルプールでは166人のほか、合宿などで843人の合計1,933人が利用しております。 一方、平成7年に完成したサンプルルでの平成23年度年間利用人数は3万8,125人で、町野プール同時期では6,872人と、市民の多くはサンプルルを利用しているのが現状であります。 続きまして、管理状況についてでありますが、このプールは、昭和60年度全国高校総合体育大会を開催するために昭和57年度に石川県が輪島水泳プールを、輪島市が町野水泳プールを建設し、平成21年度からは町野スポーツクラブが指定管理委託をしております。現在、年間維持管理費が約500万円かかっていまして、利用料収入は約25万円となっております。 また、施設的にも経年劣化が激しく、議員ご指摘のとおり、プールサイドやプール内のコース表示などに不備があるまま運用しているのが現状であり、改修には約1億円以上の費用が見込まれることから、利用状況、今後の利活用も含め、改修方法を検討してまいりたいと考えております。 また、サンプルルは年間を通じて練習ができる施設をとの水泳協会などからの要望も受け、平成7年に屋内プールとして完成したものであり、水泳競技者のレベルアップが図られ、近年では小島海人君や加治奈々枝さんがインターハイや国体に出場しており、水泳王国復活に期待を寄せているところでもあります。 市では、プールのほかにマリンタウン競技場やサンアリーナ、ソフトボール場など数多くの体育施設があることから、本年度より積極的な合宿誘致を図るべく、パンフレットの作成や学校、企業向けへのアンケートを実施することとしており、各施設の有効な利活用と誘致による経済効果の両面を推し進めたいと考えておりますので、各競技関係者のご協力もお願いするものであります。 以上です。 ○議長(大宮正君) 13番小山 栄君。     (13番 小山 栄君登壇) ◆13番(小山栄君) 再質問をいたしますが、今の生涯学習課長の、町野のプールについて500万円のうち利用が25万円という話を聞いたのですが、それ、私はなぜこの問題を取り上げたか。山中毅選手を初めとして、ことしのロンドンオリンピックの影響が物すごくあると思う。あれだけ頑張った日本の水泳陣を見て、輪島にもメダリストがおったんや、そして今、おっしゃるとおりサンアリーナがあって、中学生でたくさん活躍、高校生でも活躍していますけれども、やっぱり50メートルプールで競技をするという、それは水泳関係者の方は夢を持っていると思うのです。そこら辺も含めて、いま一度その管理、それから運営について、非常に厳しいとは思うのですが、やっぱり夢ある行政をぜひ、期待をして、再質問を終わります。 ○議長(大宮正君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 小山議員の再質問でありますが、先ほど生涯学習課長のほうから答弁をいたした中に、このプールの改修に係る費用ということで、約1億3,000万円かかるという話を申し上げました。なかなかこの50メートルのプールの存在というのは、競泳のその練習のためには非常に大切なところでありまして、この施設を、今のように夏場だけ使えるのか、あるいは冬場もあわせて合宿などを含めて利用するということになってまいりますと、これはさらに上屋という問題が必要になってまいりますし、いろいろとその競技を正確に、そのタッチ板をつけて時間をはかるということになりますと、その時計だけでも5,000万円は最低かかると、こういう状況にあります。したがいまして、この施設の今後のあり方、どのようにして活用するか、その問題についてはもう少し検討をいただく、時間をちょうだいするということになろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大宮正君) 以上で通告による質疑・質問は終わりました。 これにて質疑・質問を終わります。--------------------------------------- △委員会付託の件 ○議長(大宮正君) ただいま議題となっております議案第67号から議案第82号の各件は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び決算特別委員会に付託いたします。--------------------------------------- △休会の件 ○議長(大宮正君) 日程第2、休会の件をお諮りいたします。 あす13日から27日までの15日間は、委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」というものあり) ○議長(大宮正君) ご異議なしと認めます。よって、あす13日から27日までの15日間は休会することに決定しました。--------------------------------------- △閉議 ○議長(大宮正君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 次会は、9月28日午後2時から会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。          (午前11時56分散会)---------------------------------------          (参照)議事日程(第3号)                          平成24年9月12日(水)                          午前10時開議 日程第1 議案第67号から議案第82号      一括議題       質疑及び市政一般に関する質問、委員会付託   第2 休会の決定...